君しかいらない



深い

深い


闇の中で


あたし


呼吸さえ

忘れてしまいそうになる。



「…子、莉子…」


ふと気付くと

心配そうにあたしを見ている知也がいた。


「凄いうなされてたけど大丈夫か?」