君しかいらない

小さな真琴を抱きかかえて

怒りのままに

階段を駆け下りた。


どこ?

どこよ?

どこにいるのよ?


「ばばあっ!どこにいるのよっ!」


あたしの叫び声に気付いたあの女は暢気な顔をして縁側から顔を見せた。