君しかいらない

最初は軽かった足どりも

段々…重くなってくる。



ポケットから取り出した携帯を見つめては

光輝との約束が頭をよぎる。


「あたしって本当…弱いよな」



家を飛び出した理由だって

表向きは家族を守るためだった…

けど


本当は


あたしのせいで弱ってく二人から逃げ出しただけだった…。