君しかいらない

小さく頷いたあたしに

彼は首を横に振って見せた。

「ずっと俺は自分を憎んで生きてきた…

今更、幸せになんかなれるわけないだろ…」


「そんなのバカじゃん。

生きてる限り、どこからだってやり直せる。

生きてる限り今更なんて言葉ないと思う。」


あたしは

何を言ってるんだろ…

この手で

家族を壊して

逃げ出したあたしが

こんか事を言ったって何の説得力もないのに…