君しかいらない

「やべっ学校に忘れて来ちゃったから取りに行ってくる!」

「待って!私も行く!」

俺の後を一生懸命、走ってついて来る妹と

もう真っ暗になった学校に忍びこんだ。


「真っ暗で怖いね」

弱虫の妹は

俺の服の裾を握って

半ベソをかいていた。


版画は机の中から直ぐに見つかって

後はもう帰るだけだったのに