君しかいらない




朝、起きると

彼は既に出かける準備を整えていて

寝坊したあたしの頭を

くしゃくしゃっと撫でながら

抱き寄せた。



「早く用意して出かけよ」

「うん…直ぐに支度するから」



用意されていた白のニットワンピース。

「やっぱり天使さんは白が似合うね」

鏡越しに

優しく笑う彼の姿が見えて

心が

痛んだ。