君しかいらない

段ボールが山積みになって窓さえ塞がって薄暗い部屋。


「すっごい埃…」


来たものの小さな声はピタっと止まり静まりかえってる。


やっぱりこんな所にいるわけない。


部屋を出ようとした時

「…お姉ちゃん?」

か細く

小さな震える声が聞こえて慌てて振り返る。

「真琴?!いるの?」