君しかいらない


食卓に並んだ

とても豪勢とは言えない料理だったけど

彼は本当に嬉しそうに食べてくれた。


「天使さんは若いのに料理もできるなんてすごいよ。」

「うん…あたし小さい頃に」

話しをしようとした瞬間

「待って!話さなくていいから…」

また

あたしの話しを拒んだ。



まるで

彼の中の『天使さん』像を壊したくないかのように

彼は

莉子って存在を受け入れようとしなかった。