君しかいらない

いつものように

出前を頼もうとした彼の携帯電話を取り上げた。

「今日はあたしが料理したからそれ食べよ。」

「えっ…でも…冷蔵庫の中なんにもなかったんじゃ…」

「あたしだって多少はお金持ってるんだから…

買い物いって買って来たの。」

「本当に…?」

嬉しいのか不満なのか

複雑そうな顔をした彼に携帯を返して

台所でポトフを温め直す。