君しかいらない

「天使さんがいなくなってなくて良かった…」


何も言い返せないあたしは

抱きしめ返す事もできずに

ただ

彼の温度を感じていた。



この数日

必ず彼はこうやって

あたしの存在を…

ううん…

『天使さん』の存在を確認するように抱きしめる。


すると今、思い出したかのように

「今日は何食べる?」

決まったやり取りが始まる。