君しかいらない

「名前なんか…言わなくていい。

君は天使のままでいいんだ…」

「一つだけ…聞かせて?」

「何?」

「どうして昨日の夜…あたしに何もしなかったの?」

「何もって…?」


あたしが答えようとした瞬間

質問の意味に気付いた彼は

慌てて首を横に振った。