君しかいらない

朝、目が覚めると彼の姿は無くて

枕もとに置かれた一枚の手紙に目がとまる。


『天使さんへ

仕事に行ってきます。

夕方には帰るのでお腹が空いたら冷蔵庫に入ってる物を食べて下さい。』



手紙をくしゃっと握り潰して

また

布団を頭からかぶる。



一体、彼はなんなんだろう。

何を考えているんだろう。