君しかいらない


彼の眼差しが

どんな愛撫よりも恥ずかしくて

彼を見る事ができない。



「俯せになれる?」

小さく頷いて

ゆっくり

俯せになると

温かいタオルが背筋をなぞっていく。


「真っ白な肌…」

独り言のように呟いた彼。


あたしは

彼が何を思ってるのか

全然、検討もつかづ

痛む頭を

さらに痛ませた。