君しかいらない

「…両親は死んでしまいました。

頼る身内もいないので住み込みで働ける場所を探して歩いています。」


自分でも驚くほど


涙が止まらず溢れていたのは


帰りたくない気持ちと

寒さの中の悲壮感。

声をかけられた安心。


色んな物が入り交じっていたんだ。