君しかいらない


「一緒に暮らしていけばお前にもきっと…

あの人の良さが分かるはずさ」


そう言って抱きしめてくれたお父さんの温もりを

言葉を信じてあげなきゃいけないのかもしれない。


そう思ったから

あたしは

あの人と向き合う努力をしようと思っていたのに。