君しかいらない



あたしを見る事もしない

からっぽの瞳。



あの女の帰りばかりを待ち続ける真琴と二人


あたしの事件なんかなかったみたいに

二人はいつものように縁側に座ると

いつもと同じ会話を始めた。


「真琴…お前が男の子だったら…」