君しかいらない

「お父さん…聞いてもいい?」


新聞の端から力の無い目があたしを見た。

「叔父さんの事…」

「知也君か…

何処かで元気にしてくれてる事を願うよ…」

「…分かるように説明して?」


気になって知也に電話をかけると

もう、携帯は使われていなかった。