君しかいらない


電気も付けず

暗がりの中

小さな背中を丸めて

あの女の帰りを待つ後ろ姿が目に飛び込んできた。



今にも消えてしまいそうな

小さな背が怖くて…

声をかける事が出来ずに

立ち尽くしていると

小さな背中が

振り返った。