君しかいらない

「…真琴は?」

「真紀子の死を受け入れられるような歳じゃない…

ずっと玄関で帰りを待ってるよ。」



突然

お母さんを亡くしたあの頃のあたしと

真琴の姿が記憶の中で入り交じり


重たい身体を起こして玄関に行った。