君しかいらない



「莉子、あんた熱あるんじゃない?」

学校に着くなり早々、深雪が心配そうにあたしのおでこに手をあてた。


「やっぱり熱いよ。保健室いっといで」

「熱いかな…?」

「熱あれば早退できんじゃん。

あたしだったら直ぐに行くけど」


早退か…

家に帰ればあの女と二人きりになってしまう。