君しかいらない


「あたし、あなたをお母さんだなんて思わないから」


冷たく吐き捨てた言葉に彼女が呆気にとられてるのを鼻で笑いながら家を飛び出した。




あたしを呼び止めるお父さんの声が背中から聞こえた気がした。