君しかいらない

指さされるまま胸元を見ると

細いシルバーのチェーンにぶらさがった指輪。

「これ…?」

「俺からの誕生日プレゼント」

「いいの…?」

「莉子にあげたかったんだ。

似合ってるよ」


胸元に光る指輪。

知也の手を見ると同じ指輪が光っていた。