君しかいらない

「わ、分かったよ」

ゆっくり目を閉じると

優しいキス。

思わずにんまりしたあたしに

「もういいよ」

「えっ?」

不思議に思い、目を開けると

ニヤついた知也がいた。

「渡したい物って…キス?」

「違うよ」

あたしの胸元を指さした。