君しかいらない

コンコンッ。


部屋のドアを開けると知也がいた。

「お父さん達とお酒飲んでたんじゃないの?」

「…ちょっとね。莉子に渡したい物があって…」

「…何?」

「目、つぶって」

「なんで?」

「いいからっ

俺がいいよって言うまで絶対に開けたらダメだよ?」