君しかいらない

「…変?」

「いや…全然。綺麗だよ」


綺麗なんて…

生まれて初めて言われた言葉だったから

不意をつかれて少しだけ恥ずかしくなった。


「どこか行きたい場所はある?」

「知也の家じゃないの?」

不思議そうに聞いたあたしに叔父さんは苦笑いをかえした。