君しかいらない

「待たせてごめんね」

慌てて車に乗り込むと

叔父さんはなんだかニヤけながらあたしを見つめた。

「…なに?」

「いや、いつも制服姿だから久しぶりに私服を見たなって…」

「…それだけ?」

「それだけだけど…私服の趣味、随分大人っぽくなったね。

前に見た時は本当にお子ちゃまって感じだったのに」