君しかいらない



そして迎えた土曜日の夕方

あたしの横にピッタリくっついて荷造りの様子を楽しげに眺めている真琴。

「お姉ちゃんお泊りするの?」

「そうだよ。淋しい?」

聞くと真琴はしばらく考え込んだ様子で腕を組んでいたけど

何か閃いたように顔付きが明るくなった。