君しかいらない

何も言わず、テーブルに置かれたそれをただ黙って見ている事しかできないあたし。

「これを姉さんに渡そうか悩んでる…」

「悩んでるって…?」

「姉さんにはまだ、あの日の事は伝えてない。」

「どうして?」


叔父さんの考えている事がわからず

頭の中が混乱し始める。