君しかいらない

驚きのあまり、絶句してるあたしをよそに、叔父さんはズカズカと居間に入って行った。

「あれ…?姉さんは?」

「…お父さんと、真琴つれてでかけたよ」

「そっか…それなら話しやすい。」


そう言ってズボンのポケットから一枚のSDカードを取り出した叔父さんは

それをテーブルに置いてあたしを見た。

「これがなんだか分かる?」

そう聞かれて、すぐにあの夜の光景が浮かんだ。