君しかいらない

夕方、家に帰ると叔父さんの姿はなく

勝ち誇った様な笑みを浮かべながらあの女があたしを出迎えた。


「お帰りなさい。昨日は叔父さんと仲良くできた?」


あたしは返事もしないで居間にいるお父さんのもとへ行った。


「莉子、お帰り。お土産買ってきたぞ」

旅行バッグから嬉しそうにお土産の袋を取り出すお父さんを見て

なんて暢気なんだろうと肩を落とした。