「そんな落ちてんじゃねぇよ。悪いことしてねぇだろ?いつまでも待っててやる。あー俺いい教師だよな」 先生に笑みが戻った。 私も自然と笑みが零れる。 「自ら‘いい教師’とか言わない方がいいですよ。恥ずかしいから」 クスクス笑う私のおでこにデコピン! 「痛ーい!無言でデコピンやめて!体罰教師め!」 「馬鹿が。体罰じゃねぇ。愛のこもった躾だ」 「信じらんない!こんな教師いらない」 「おい!『いらねぇ』とか言ってっと、その口塞ぐぞ」 笑えない。 早く帰さないと心臓がもたない。