――――――― 「落ち着いたか?」 落ち着き払った先生の問いに、ふるふると首を振る。 「無理だから。先生もう帰っていいよ」 先生が座るソファーの後ろ、ダイニングテーブルに座る私。 「話しあんだよ。…ちょっと真面目な話しあんだけど。こっち来て座れ」 「何?真面目な話しって」 「来たら話す」 「お断り致します」 テーブルに三つ指ついて丁寧にお辞儀する。 「馬鹿が。話しが終わったら帰る。それまでは帰らねぇぞ」 「えー」 最後の抵抗を試みた。