「寝てなくても大丈夫なのか?飯は食ったのか?」
さっきとは打って変わり、真剣な表情。
誰の所為で起きたと思っているんだか。
…なんて絶対言えない。
「だいぶ楽になったから大丈夫。ご飯はもう食べた」
ご飯は嘘。食べているはずがない。
今まで寝ていたのだから。
―――…グゥー………
なんて非常識!!
空気の読めない私のお腹!
「食ったってのは嘘だな」
その所為で完璧に嘘がばれた。
穴があったら入りたい。
真っ赤な顔で俯く私に
「いろいろ買ってきたから、好きな物食え」
ローテーブルに置かれた袋を指した。


