『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ

「も…もしもし」

慌てて出た所為で、声が上擦る。


「あー。吉沢か?学校来てねぇけど、体調でも悪いのか?」

「は、はい。少し…だけ。でも、大丈夫です」

「本当に大丈夫か?」

「薬も飲みましたし、寝てれば治りますよ」


少しでも先生を安心させてあげたい。


「そうか。昨日は、無理させすぎたな。悪りぃ」

「謝らないで!昨日は私のわがまま聞いて貰ったの!楽しかったの!亜耶以外の人とご飯食べたの久しぶりだったから」



そこまで言って、しまったと思った。

時すでに遅し。