程なくして運ばれて来たのは、餃子と2つの味噌ラーメン。 先生は傍らにあるテレビを見ながら、ラーメンをすする。 「食わねぇのか?旨いぞ」 俯く私。 「…食べたい」 「いっぱい食えよ」 「あのね………先生……ごめんなさい」 「ん?どうした?」 「口の中の傷に浸みて痛いの。食べたいんだけど…」 「あぁ…悪い」 俯いている所為で、先生の表情がわからない。 言わなければ良かったと後悔した。