先生に担がれた事により、その長身をより一層感じさせられる。 「高い…」 それは、思わず声に出してしまう程。 「そうか?」なんて言いながら、なんだかんだ嬉しそうな声色を出していた。 ふと、鼻を掠める香り。 先生が動く度に微かに香る。 なぜか安心するこの香りに、ずっと包まれていたいと思った。