「日本語くらい分かるし。馬鹿にしないで」
「じゃ、見てみろよ」
「………」
渡されたメニューを開き固まった。
何これ?
確かに日本語で書かれている。
なのに分からない。
どれが肉は分かる。
だけど、どれが魚なのか分からない。
それ以外は全く分からない。
これ…本当に日本語?
私が馬鹿なだけ?
みんなには読めるの?
「分かんねんだろ?貸せ」
メニューを取り上げられた。
「そんな事ない。肉だけは分かった」
「肉だけかよ!馬鹿が」
「馬鹿じゃない!」
そう言った私にも笑みが零れていたのは、目の前の先生が楽しそうにしていたからかもしれない。


