『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



「今?」

「今」

「いい。いいって」

「あ、こいつに着させて」

「いいから」と断っているのに、私を無視して店員に話し掛ける。



「かしこまりました。どうぞ、こちらへ」

試着室へと連れて行かれた。

「こちらで少々お待ち下さい」

閉ざされた狭い空間に、ポツンと一人取り残される。


鏡に向かい立ち尽くしてしまう。

どうしたら良いのか分からない。

服を脱いでいるべきなのか、このままでいるべきなのかが分からない。



「失礼します」

鏡越しにドアが開いて行くのが見える。