理恵の住む18階建てのマンションの前には、ちょっと広めの公園がある。 昼間は小さな子供達が無邪気に遊び回り、にぎやかな公園。 夜になると一転、閑静な公園へと変わる。 私はたまにこの公園を通り抜け、近道として使用していた。 急いでいた訳ではないが、何気なく公園に足を踏み入れていた。 今日あった出来事を思い返しては頬が緩む。 その時 ガシッッッ―――― 突然私は肩を掴まれた。