夜になれば、更にカップル達が街に溢れるのだろう。

想像しただけでうんざりする。

早く買い物を終わらせ帰ろう…

足早に店を後にした。




マンションへと帰る途中、目にするカップルを見るとウザイと云う気持ちもあるが…

どこか羨ましく思ってしまう。


私の隣には、まだ誰もいない。

いつか先生と…

そんな想いばかりが頭に浮かぶ。



でもそれは、所詮理想。

現実と理想は違う。


そんなの…分かってる…



分かっていても…

理想を抱かずにはいられない。




―――コンナ ワタシハ アマノジャク?