「こいつ自分で分かってねぇし!」

「だからムカつくんだよ!」

「少しは自分で考えな!」

捨て台詞を吐き捨てると、ぞろぞろと部室を出て行ってしまった。



考える?

どういうこと?

分からない。

けど、分からなくちゃいけない。


らしい…。

私はずっと考えていた。

頭から離れる事はなかった。




未だ分からないまま。

明日も部活はある。

けれど、休むことはしなかった。



嫌がらせも止む事はなかった。

むしろ次第に加速しているようにも思える。




いつまで続くのだろう…

いつまで耐えればいいのだろう…


「……しんどい」


私から零れた小さな声は、吐き出した白い息と共に溶けて消えた。