部室に入り、副部長が居るのが分かると逃げ出したい衝動に駆られる。
同じ空間に居ると云うだけで、吐き気がする。
着替えようと制服のボタンに手を掛けた時だった―――
「おにぎり食べてくれた?私の手作りなんだけど」
振り向くと、嘲笑う様に腕を組み立っている副部長の姿があった。
「何であんなことするの?」
毎日の様に思った事を口にした。
「ムカつくから。あんたがウザいから」
淡々と放たれる、その口調に悪意を感じ取れる。
恐ろしい。
「何にムカつく?何がウザい?」
それでも尚、立ち向かう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…