「ごっそさん。旨かった」 食べ終えた先生から空っぽの弁当箱を受け取り、部室へと帰った。 部活が始まるまでの間に各自昼食を済ませている。 外で食べている人も居れば、部室内で食べている人もいる。 私は1人になりたくて、自分のお弁当を持ち外に出た。 一目を避ける様に逃げ込んだのは体育館裏。 そこで寂しくお昼を食べる事にした。 お弁当の中身は、先生とほぼ一緒。 唯一違うのは、私がおにぎりにしたこと。 「いただきます」 ラップを開き一口食べる。 まだ具が見えない。 もう一口食べ…