『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



それが数日続いた頃。

終了式があった、その日の午後。



その日朝早く目覚めてしまった私は、お弁当を作り持って来ていた。

ちゃっかり先生の分まで作って。


1度部室に荷物を置いた私は、先生のお弁当を持ち体育教科室へ向かった。

体育教科室に後藤先生しか居ないのを確認すると、軽くノックし中へ入る。


「失礼します」

「吉沢か。どうした?」

先生の席まで来てハッとした。

机の上には、仕出し弁当が広げられていた。

それを見た私は急に恥ずかしくなり、咄嗟に持っていたお弁当を後ろ手に隠した。