『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ



先生の『解散』の声と共に、部室へと帰って行く選手達。



見上げた空一面に散らばるのは沢山の星たち。

すっかり姿を消したのは、太陽。

一段と寒さが増した気がする。



「早く返して、早く帰ろう」

1人、先生の後を追い掛けた。


「先生っ」

「うぉ…なんだよ。お前か。びっくりさせやがって」

先生の背中目掛けて体当たりをした私に、ビクッと肩を揺らして振り返った先生。

その目は、大きく見開かれていた。

「大成功!」

両手でピースを作ると、不敵に笑みを零す先生の顔。

……何か良からぬ予感。