退屈な授業中、先生の声も聞き流し窓の外へと視線を移す。

少しだけ暖かな陽射しがやけに眩しい。

あまりの眩しさに視線を下へ向けると、ベンチに寝転がる人。

長めの手足を放り出し、顔の上には左手が乗せられていた。


しばらくすると、急にその人は慌てて起き上がり、辺りをキョロキョロと見ている。

その手には携帯。何やら話をしているらしいけれど、内容までは聞こえない。

いけないとは分かっていても見つめてしまう。
気になってしまう。