退屈な授業中、先生の声も聞き流し窓の外へと視線を移す。
少しだけ暖かな陽射しがやけに眩しい。
あまりの眩しさに視線を下へ向けると、ベンチに寝転がる人。
長めの手足を放り出し、顔の上には左手が乗せられていた。
しばらくすると、急にその人は慌てて起き上がり、辺りをキョロキョロと見ている。
その手には携帯。何やら話をしているらしいけれど、内容までは聞こえない。
いけないとは分かっていても見つめてしまう。
気になってしまう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…