言われた通り素直に腰掛ける。 ピンセットの先には、消毒液がたっぷり染み込んだ脱脂綿。 それが徐々に膝へと近寄ってくる。 「…っつ。痛い」 べっちょりと付けられた消毒液が次々と白い泡を作っていく。 「まったく、理恵は大袈裟なんだから」 「ちょっと冷たくてびっくりしただけ」 「はいはい」 次は絆創膏を何枚も貼られた。 「お前手際はいいけど、それ何枚も貼るなら、これ1枚で良かったんじゃね?」 何処から出して来たのか、少し大き目な絆創膏をひらひらとちらつかせる葉山。