「気にしないで下さい。忙しい先生に頼んでしまったのは私だから…」 私はなんて愚かなんだろう。自分の欲しか考えていなかった。 「いや、俺から言い出した事だ。お前が気にすることはない。埋め合わせしなくちゃな」 愚かな私を慰めるのは、優しい声。 「でも……」と言う私に向かって 「明後日は暇か?」 「日曜日ですか?…暇ですけど…」 「勉強するぞ」 混乱するしかない言葉を浴びた。