手を引かれたままゴンドラへ乗り込む。 向き合う様に座り、狭い密室と云う空間がこそばゆい。 先生と見つめ合うのも気まずく、窓の外を眺める。 「わぁ、綺麗!」 先程まで下から見上げていたクリスマスツリーが同じ目線にある。 その向こう側には、先生が車を止めた駐車場が僅かに見え、右側にはショッピングモールがクリスマスのムードに包まれていた。 「ねぇ、先生!あれ見て!あれ!!」 「どれだよ?」 「だから、あれだって!」 「全然分かんねぇ」 私が窓をトントンと指した先にある物。