顔を上げてみれば、決して大きいとは云えない観覧車。 しかし、電飾で綺麗な大輪の花を咲かせている。 「観覧車?」 「乗るか?」 「いいの?」 「お前が乗りてぇなら、仕方ねぇな」 「何それ?仕方ないとか何?」 「じゃぁ、止めるか?」 絶対、先生の方が乗りたいと思っているに違いない。 俺様教師は自ら「乗りたい」なんて言えないに決まってる。 ここは私が大人になってあげるか。 「やだ。乗りたい!」 「しょうがねぇな」 ニヤリと笑った先生に引っ張られる形で、乗り口へと急ぐ。